
「発酵食品が体にいいって聞くけれど、結局どんな種類があるの?」「毎日の食卓に取り入れるなら、どこから始めればいい?」
そんな疑問にお応えするのが、この記事。日本の伝統発酵食から世界の発酵食までをやさしくお伝えします。
結論からお伝えすると、発酵食品は「特別な健康食」ではなく、日本の食卓と暮らしに昔から溶け込んでいる、いちばん身近な腸活食材です。
読み終わるころには、「今日のスーパーで手に取りたい発酵食品」が、ちゃんと自分の中で見えているはずです。
無理せず、自分のペースを大切にしながら、一緒にやさしく整えていきましょう。
発酵食品の種類とは?日本と世界の発酵食の分類の基本

はじめに、「発酵食品ってどう分類されるの?」という基本を、ざっくりつかんでおきましょう。
全体像が見えると、毎日の買い物がぐっと楽しくなります。
- 発酵食品の分類(菌の種類で考える)
- 「種類豊富」が腸活の鍵
発酵食品の分類(菌の種類で考える)
発酵食品は、発酵に使われる菌の種類でざっくり3つに分類されます。
1つ目が乳酸菌系(ヨーグルト・チーズ・ぬか漬け・キムチ)、2つ目が麹菌系(味噌・醤油・甘酒)、3つ目が酵母菌・酢酸菌系(パン・お酢・ワイン・コンブチャ)。
菌の種類で違う働きをするので、いろんな種類を組み合わせて取り入れるのが腸活のコツです。
「種類豊富」が腸活の鍵
結論からお伝えすると、発酵食品は「1つを大量に」より「いろいろを少しずつ」が腸活のコツ。
同じ発酵食品ばかりだと、お腹の中の菌のバリエーションが偏りがち。日本の発酵食を中心に、世界の発酵食もときどき取り入れる発想で、自分のフローラを豊かに育てていきましょう。
日本の食卓に根づく味噌・納豆・漬物など伝統発酵食品7種
日本の食卓に昔から溶け込んできた代表的な発酵食品7つを整理しました。
スーパーやコンビニで手軽に手に入るものばかり。気になるものから1〜2つ、無理なく取り入れてください。
- 味噌
- 醤油
- 納豆
- ぬか漬け
- 甘酒
- お酢
- かつお節
1. 味噌
日本の食卓の王様といえる味噌。大豆と麹菌から作られる伝統発酵食。
白味噌・赤味噌・合わせ味噌など、地域や好みでさまざまな種類があります。お味噌汁を1日1杯飲むだけで、毎日の腸活が成り立ちます。
原材料に「大豆・米・塩」だけのシンプルなものを選ぶのが、本物の発酵を取り入れるコツでしょう。
2. 醤油
毎日の調味料として欠かせない醤油。大豆と小麦を麹菌で発酵させた日本の宝物。
本醸造のお醤油を選ぶと、より深い旨みと発酵の力が活きます。普段使いから、刺身・卵かけご飯まで、和食の腸活はお醤油から始まります。
3. 納豆
朝食の定番納豆。納豆菌で発酵させた大豆食品。
納豆菌は強い菌として知られ、胃酸にも負けずに腸まで届きやすい特徴があります。1日1パックを目安に、毎朝の食卓に取り入れてください。
そのままご飯にかけるのはもちろん、お味噌汁・卵焼き・パスタに混ぜるアレンジも楽しい。ねばねばが苦手なら、加熱して食べる方法もあります。
4. ぬか漬け
植物性乳酸菌の宝庫ぬか漬け。きゅうり・大根・人参など、季節の野菜を漬けるだけの伝統食。
市販品でも美味しいものがありますが、ぬか床を自分で育てる楽しみもおすすめ。毎日少量、ご飯のお供にどうぞ。
ぬか漬けは植物性乳酸菌が豊富で、動物性乳酸菌(ヨーグルトなど)より腸まで届きやすいと言われています。きゅうり・大根・人参・ゆで卵まで漬けられますよ。
5. 甘酒
「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒。米麹甘酒はノンアルコールで、お子さんから高齢の方まで楽しめます。
朝食の代わりや、おやつタイムに小さなコップ1杯。原材料に「米麹・米・水」のみのシンプルなものを選んでください。
夏は冷やして、冬は温めて、年中楽しめるのも甘酒の魅力。糖質量に注意しながら、おやつや砂糖入り飲料の代わりに取り入れるとちょうどよいです。
6. お酢
料理に欠かせないお酢。米酢・黒酢・りんご酢など、用途で選び分けるのが楽しい発酵食。
サラダのドレッシング、煮物の隠し味、ピクルス作りに。1日大さじ1杯を目安に、料理に組み込んでいきます。
米酢は和食、黒酢は中華、りんご酢はサラダや飲み物に。用途で使い分けると、料理のバリエーションが広がります。お酢を直飲みする時は必ず水で薄めてください。
7. かつお節
意外と知られていないのがかつお節も発酵食品であること。カビ付けの工程で発酵させた、日本独自の保存食。
お味噌汁の出汁、おひたしのトッピング、卵焼きの味付け。毎日の和食に自然と組み込まれている縁の下の力持ちです。
世界で親しまれるヨーグルトやキムチなどの発酵食品6種

日本以外にも、世界中に伝統的な発酵食品が存在します。
料理のバリエーションとして、ときどき取り入れると食卓が楽しくなります。
- ヨーグルト(ヨーロッパ・中東)
- チーズ(ヨーロッパ)
- キムチ(韓国)
- ザワークラウト(ドイツ)
- テンペ(インドネシア)
- コンブチャ(モンゴル発祥)
1. ヨーグルト(ヨーロッパ・中東)
世界中で愛されるヨーグルト。乳酸菌で発酵させた乳製品。
朝食の定番として、ナッツやフルーツと組み合わせるとさらに豊かに。砂糖無添加・プレーンタイプを選ぶのが基本。
菌の種類が異なる複数のヨーグルトを週替わりで試すと、自分のお腹と相性のいい菌が見つけやすくなります。乳製品が合わない方は豆乳ヨーグルトも選択肢です。
2. チーズ(ヨーロッパ)
古くからの保存食チーズ。乳酸菌・カビなど、種類によって違う菌で発酵させます。
ナチュラルチーズはより発酵の力を感じやすい選択。少量を楽しむのがコツです。
カマンベール・ブルーチーズ・ゴーダ・モッツァレラなど、種類で違う菌が活きています。塩分や脂質が多めなので、1日30g程度を目安に楽しんでください。
3. キムチ(韓国)
韓国の食卓を彩るキムチ。乳酸菌発酵の野菜料理。
市販のキムチを選ぶときは、「キムチ国産・無添加」を意識すると、より本格的な発酵を取り入れられます。
4. ザワークラウト(ドイツ)
ドイツの伝統食ザワークラウト。キャベツを乳酸発酵させたシンプルな漬物。
ソーセージや煮込み料理の添え物として、酸味と発酵の旨みを加えてくれます。日本のぬか漬けに近い役割。
市販品もありますが、キャベツと塩だけで自家製できるシンプルさも魅力。常温で1週間ほど発酵させるだけで、家庭で楽しめます。サラダや肉料理の付け合わせとして活用してください。
5. テンペ(インドネシア)
インドネシアの大豆発酵食品テンペ。納豆と違って、ブロック状のしっかりした食感。
炒め物・サラダのトッピング・スープに加えると、独特の旨みと食べ応えがプラスされます。
納豆のような糸引きはなく、食感はしっかりめ。スーパーで見つけにくい場合は、自然食品店やオンラインショップで手に入ります。タンパク質も豊富なベジ食材です。
6. コンブチャ(モンゴル発祥)
近年人気のコンブチャ(紅茶きのこ)。紅茶に酵母・酢酸菌を加えて発酵させたドリンク。
炭酸入りの爽やかな酸味で、おしゃれなカフェ風ドリンクとして楽しめます。
13種類を表でまとめておく
日本+世界の発酵食品13種を、ひと目で見られるよう整理しました。
表の中の「主な菌」欄を見ると、菌のバリエーションがわかります。麹菌・乳酸菌・酢酸菌・酵母など、複数の菌を取り入れる視点で食卓を組み立ててください。
1週間スパンで「日本の発酵3つ+世界の発酵1つ」を巡るくらいが、無理なく続けられる目安。完璧を目指さずに楽しんでいきましょう。
| カテゴリ | 食品 | 主な菌 |
|---|---|---|
| 日本 | 味噌・醤油・甘酒 | 麹菌 |
| 日本 | 納豆 | 納豆菌 |
| 日本 | ぬか漬け | 乳酸菌 |
| 日本 | お酢 | 酢酸菌 |
| 日本 | かつお節 | カビ・酵母 |
| 世界 | ヨーグルト・チーズ | 乳酸菌 |
| 世界 | キムチ・ザワークラウト | 乳酸菌 |
| 世界 | テンペ | テンペ菌 |
| 世界 | コンブチャ | 酵母・酢酸菌 |
腸セラピーの視点で、発酵は「ゆっくり育てる暮らし」

これまでの現場で多くのお客様と向きあってきて思うのは、発酵食品を楽しまれている方ほど、「暮らしを愛おしむ気持ち」が深まっていらっしゃるということ。
- 発酵は「待つこと」を教えてくれる
- 自家製発酵で暮らしが豊かに
- もっと深く腸活食を学びたいなら
発酵は「待つこと」を教えてくれる
発酵食品の作り方は、どれも「菌を入れて、待つ」という工程の繰り返し。
味噌は半年〜1年、ぬか床は数日〜毎日育てる時間。「ゆっくり育てる時間」を楽しめる人ほど、お腹のリズムも穏やかに整っていきます。
現代は「すぐに結果を求める」時代ですが、発酵は急かしません。菌たちの時間に合わせて生きることで、自分自身の暮らしも穏やかに整っていきます。
自家製発酵で暮らしが豊かに
市販品から始めて慣れてきたら、ぬか床作り・甘酒作り・ヨーグルト作りなど、自家製の発酵にも挑戦してみてください。
菌と暮らす時間は、毎日の食卓を季節とともに楽しむ豊かな時間に変わっていきます。
失敗しても大丈夫。「次は塩を増やそう」「温度を変えよう」と試行錯誤する時間そのものが、暮らしを豊かにしてくれます。本やネットを参考にしながら、ゆっくり挑戦してみてください。
もっと深く腸活食を学びたいなら
もし、もっと体系的に腸活食を学んでみたくなったら、発酵食品の効果や善玉菌を増やすにはもあわせてご覧ください。
シリーズで読み比べていただくと、腸活食の世界がさらに立体的になっていくはずです。
発酵食品の種類と取り入れ方に関するよくある質問
サロンでよくいただくご質問をまとめておきます。
毎日全部食べたほうがいい?頻度の目安や注意点を教えてください
大丈夫です。13種類すべてを毎日食べる必要はありません。「日本の3つ+世界の1つ」を1週間で巡るくらいの気楽さで十分です。
味噌・納豆・ぬか漬けを基本に、週1〜2回キムチやヨーグルトを足す、というイメージで。
「1週間で何種類食べたか」を意識すると、自然にバリエーションが増えていきます。「今週は5種類食べた」くらいの記録感覚で取り組むのもおすすめです。
加熱すると発酵の力は弱まる?気になっているので教えてください
菌そのものは加熱で死滅しますが、菌が作り出した発酵の旨み成分・代謝産物は熱でも残ります。
お味噌汁を温めても腸活として価値があるので、神経質になりすぎる必要はありません。
ただし、味噌を入れたあとは沸騰させないのが昔からの知恵。火を止めてから味噌を溶くと、香りも風味も活きた一杯に仕上がります。
市販品でも本物の発酵食品はある?毎日の食事に取り入れるコツを知りたいです
あります。原材料表示を確認して「シンプルな材料・無添加・国産」のものを選ぶのが基本ルール。
例:味噌なら「大豆・米・塩」、ぬか漬けなら「ぬか・塩・野菜」のみのもの。
「アミノ酸等」「保存料」「着色料」が多いものは加工度が高め。無添加マークや認証マークを目印にすると、本物を見つけやすくなります。
発酵食品が苦手な人はどうする?くわしく知りたいです
すべての種類を試す必要はありません。臭いが苦手な納豆を避けて、ヨーグルトやキムチで始めるのもOK。
「自分が美味しく続けられるもの」を選ぶのがいちばん大切です。
料理に隠す方法もおすすめ。納豆をオムレツに、キムチをチャーハンに、味噌をスープに溶かす。アレンジで克服できる発酵食品も少なくありません。
子どもや高齢の家族にも同じ種類でいい?周りの理解を得る方法が知りたいです
基本は同じですが、塩分・刺激の強さは個別に調整してください。お子さんには甘めの味噌汁、キムチは控えめに。
高齢のご家族は、塩分控えめの味噌や食べやすい甘酒などから始めるのが安心です。
お子さんとは味噌作り体験も食育におすすめ。手作りした発酵食品は、自分で作ったという特別感もあって、苦手なものも食べられるようになる魔法があります。
暮らしのなかに発酵食品を、いろいろ少しずつ取り入れる

発酵食品は、特別なヘルシーフードではなく「日本の暮らしの当たり前」そのもの。
今日から始められる小さな流れを、最後にまとめておきます。
- 味噌・納豆・ぬか漬けの3本柱を毎日
- お醤油・お酢・かつお節で和食を楽しむ
- ヨーグルトやキムチで世界の発酵も
- 原材料表示で「シンプル無添加」を選ぶ
- 1週間で日本3+世界1のローテーション
この5つを意識すると、発酵食品が「健康食」ではなく「日常の小さな楽しみ」に変わっていきます。
今日のたった1食の選択が、あなたの暮らしを、ほんの少しずつ、しかし確かにやさしく育てていきますようにと、心から願ってきました。
無理のないペースで、発酵と一緒に暮らす時間を、これから少しずつ楽しんでみてください。明日の食卓は、今日の発酵が育てるものです。
「自分の手で、誰かの役に立てたら」
その気持ち、本物にしませんか。
未経験から始められる、腸セラピスト養成講座。短期集中2日、何度でも無料でリピート受講できます。いきなり独立しなくて大丈夫。副業から始める卒業生が大半です。
-
【やさしく解説】腸内フローラとは?お腹の中の小さな世界
記事がありません

SNSで情報発信してますので
フォローもお願いします✨
この記事を書いた人
武田 貴美江
セラピスト歴は27年以上。腸セラピーサロン「緩(ゆるり)」を開業し、これまで8,000人以上の健康をサポート。腸セラピスト養成講座では150人以上の腸セラピストも育成。著書に『神秘の小腸力』があります。SNSでは腸に関する情報も発信中✉️✨










