
「赤ちゃんがウンチで苦しそう」「お腹をなでてあげたいけど、やり方がわからない」
そんな新米ママ・パパの不安に、赤ちゃんのお腹マッサージはやさしい味方になってくれます。難しい技術はいりません。「触れあいの時間」として、楽しんで取り入れてみてください。
結論からお伝えすると、赤ちゃんのお腹マッサージは「ケア」というより「親子のふれあいの時間」。心地よさを共有しながら、お腹もそっと整えてあげる、それくらいのゆるさが正解です。
読み終わるころには、今日の夜から赤ちゃんとの新しい触れあい時間が、見えているはずです。
赤ちゃんのお腹マッサージで生まれる3つのうれしい時間

まずは「なぜマッサージが赤ちゃんによい時間になるのか」、3つの背景を整理しておきます。
- 親子の「ふれあいタイム」になる
- お腹のリズムを支えるサポートに
- 赤ちゃんのリラックスを助ける
親子の「ふれあいタイム」になる
赤ちゃんは親の手の温度に敏感です。やさしく触れる時間そのものが、安心感と愛情を伝える大切なコミュニケーションになります。
言葉が話せない赤ちゃんとも、「触れる」だけで深い対話ができるでしょう。お腹をなでる時間は、親子の小さな宝物の時間でしょう。
サロンに来られるママさんも「赤ちゃんとの時間が増えて嬉しい」と話されることが多いもの。お腹マッサージは、育児疲れのお母さんにとっても癒しの時間になります。
お腹のリズムを支えるサポートに
赤ちゃんのお腹は、まだ発達の途中。ガスが溜まりやすかったり、お通じのリズムが揺れたりすることがあります。
あたたかい手のひらで、おへその周りをやさしくなでる動き。これだけで、お腹がほぐれて気持ちよさそうにする赤ちゃんがたくさんいます。
「ぐずる」「お腹が張ってる」そんな時のお守りとして、お腹マッサージを暮らしに取り入れてあげてください。
赤ちゃんのリラックスを助ける
寝る前のお腹マッサージは、ぐっすり眠るための儀式のような時間に。1日の終わりに、お腹を整えながら眠りに導いてあげましょう。
「触れあいの量」は、赤ちゃんの心の安定感にも関わると言われています。やさしい時間をたくさん積み重ねてあげてください。
赤ちゃんのお腹マッサージのやさしい基本の4ステップ
初めての方でもできる4つのステップ。1日3分でじゅうぶんです。
- STEP1:手のひらを温める
- STEP2:おへその上にやさしく手を置く
- STEP3:時計回りに「の」の字をなぞる
- STEP4:両足を抱えてゆっくり動かす
STEP1:手のひらを温める
まず両手をこすり合わせて、手のひらをあたためる。30秒くらいでじゅうぶんです。
赤ちゃんの肌は敏感。冷たい手でいきなり触れると、びっくりして泣いてしまうことも。
冬の寒い日は、湯たんぽやホットドリンクのカップで温めるのも◎。あたたかい手のひらが、最初のやさしい合図になります。
STEP2:おへその上にやさしく手を置く
あたたかい手のひらを、赤ちゃんのおへその上に静かに置きます。赤ちゃんが落ち着くまで、しばらくそのまま。
動かさず、ただ手を重ねるだけ。手の温度がじんわり伝わる感覚を、赤ちゃんと一緒に味わってください。
赤ちゃんが「うー」と気持ちよさそうな表情になったら、次のステップへ。嫌がっている時は、ここで終わってもOKです。
STEP3:時計回りに「の」の字をなぞる
おへその周りを、時計回りに「の」の字を書くように、やさしくなでます。1周ゆっくり5秒くらいのペース。
強く押さず、皮膚の表面をなでるくらいの圧で。赤ちゃんが気持ちよさそうな顔をしている強さが、ちょうどいい目安です。
5〜10周ほどゆっくり繰り返します。子守唄を歌いながら触れると、赤ちゃんも親も穏やかな時間に。
STEP4:両足を抱えてゆっくり動かす
仕上げに、赤ちゃんの両足首を持って、ひざを軽くお腹に近づける動きを3〜5回。ガスや便のリズムを助けるとされる動きです。
無理に押し込まず、ふんわりやさしく。赤ちゃんが嫌がる素振りを見せたら、すぐにやめて。
足が温かくなるとお腹も自然と楽になる方も。最後に足の裏もやさしくマッサージすると、よりリラックス効果がアップします。
4ステップを表でまとめておく
ひと目で見られるよう、表に整理しました。
初心者の方ほど、ステップごとに「気持ちいいかな?」と赤ちゃんの表情を見ながら進めてください。
無理せず、赤ちゃんのペースに合わせるのが何より大切です。
| STEP | 動き | 時間 |
|---|---|---|
| 1. 手を温める | こすり合わせる | 30秒 |
| 2. 手を置く | おへその上に | 30秒 |
| 3. の字 | 時計回りに | 5〜10周 |
| 4. 足を動かす | ひざをお腹へ | 3〜5回 |
赤ちゃんのお腹マッサージで気をつけたい注意点5つのヒント

安全に楽しく続けるための5つの注意点を整理しました。
- 授乳・食後すぐは避ける
- 機嫌が悪い時は無理にやらない
- 強く押さない(皮膚の表面のみ)
- 体調が悪そうな日はお休み
- 毎日決まった時間にする必要はない
1. 授乳・食後すぐは避ける
授乳・食事の30分以内はマッサージを避けてください。赤ちゃんのお腹がフル稼働している時間です。
お腹が落ち着いてから、もしくは食前のリラックスタイムに。タイミングの見極めも、ケアの一部です。
とくに吐き戻しが多い赤ちゃんは、食後はじっと抱っこに留めて、マッサージは別の時間にしてあげてください。
2. 機嫌が悪い時は無理にやらない
赤ちゃんが泣いている・嫌がっている時は、すぐに中断を。マッサージは「気持ちいい時間」であってこそ意味があります。
機嫌が悪い日は、抱っこしてゆらゆらするだけでもじゅうぶん。お腹マッサージにこだわらず、赤ちゃんの今のニーズに合わせて。
3. 強く押さない(皮膚の表面のみ)
赤ちゃんのお腹はとてもデリケート。強く押すのは控えてください。
「皮膚の表面をなでる」感覚で。羽毛でなでるくらいのやさしさが、ちょうどいいくらいです。
「触れるか触れないか」くらいの弱さでも、赤ちゃんはしっかり感じています。やさしさを優先してあげてください。
4. 体調が悪そうな日はお休み
発熱・湿疹・お腹の調子が悪そうな日は、マッサージはお休み。体調を整えることが最優先です。
無理に触れず、抱っこと声かけだけで充分。赤ちゃんの今の状態を、よく観察してあげてください。
気になる症状が続く時は、セルフケアではなく専門のところに相談する選択肢を持っておきましょう。
5. 毎日決まった時間にする必要はない
「決まった時間にやらなきゃ」とプレッシャーをかけなくて大丈夫。気が向いた時に、ふらりとできるのが理想です。
お風呂上がり、寝る前、機嫌のいい時。「今かな」と思った瞬間に、サッと取り入れるくらいの軽さで。
「習慣化を頑張る」より「ふれあいを楽しむ」のがいちばん。子育てそのものを楽しむための時間として、ゆるく続けていきましょう。
腸セラピーの視点で、赤ちゃんは「触れあいの教科書」

- 赤ちゃんは「正直に反応」してくれる
- ママ・パパの「気持ち」も伝わる
- 家族みんなで触れる文化を育てる
赤ちゃんは「正直に反応」してくれる
赤ちゃんは、触れられた時の感覚を正直に表情で見せてくれます。気持ちいい時はゆったり、嫌な時はすぐに泣く。
この「正直な反応」は、触れる側にとって最高のフィードバック。赤ちゃんと触れあう時間が、自分の手の感覚を育てる時間にもなります。
「触れる練習」として、ご家族のお腹もみケアにもつながっていく方が多いのでした。
ママ・パパの「気持ち」も伝わる
赤ちゃんは、触れる側の気持ちを敏感に感じ取ります。急いでいる時・イライラしている時は、赤ちゃんも落ち着きません。
マッサージの前に、ママ・パパも深呼吸して落ち着く時間を持ってから。「自分が穏やか」になることが、赤ちゃんへの最高のプレゼントです。
育児疲れの日は、無理に「やらなきゃ」と思わず、抱っこだけでも◎。ママ・パパの心の余裕が、赤ちゃんの安心の土台になります。
家族みんなで触れる文化を育てる
お母さんだけでなく、お父さん・きょうだい・祖父母も赤ちゃんに触れる時間を。家族みんなで「触れる文化」を育てていきましょう。
誰もが「触れていいんだ」と感じられる関係が、赤ちゃんの将来の人間関係にも豊かさをもたらします。
もっと家族のお腹を支える学びを深めたい方は、お腹マッサージで便秘を楽にするもあわせてご覧ください。「家族みんなのお腹を整える人になりたい」と感じた方には、腸セラピスト養成講座もご案内しています。
赤ちゃんのお腹マッサージと触れあいに関するよくある質問
サロンや子育て中のママさんからよくいただくご質問を、現場の視点でまとめておきます。
新生児(生後0〜1ヶ月)でも大丈夫?日常で続けていけるか気になります
新生児期は、「手を置くだけ」のシンプルなふれあいから。動かすマッサージはまだ早めです。
あたたかい手のひらをお腹にそっと重ねて、声をかける。それだけでも立派なケアになります。
生後2〜3ヶ月頃から、ゆっくりとなでる動きを取り入れてあげてください。赤ちゃんの様子をよく見ながら、無理せず。
オイルやクリームは使うべき?気になっているので教えてください
無理に使う必要はありませんが、赤ちゃん用のベビーオイルを使うと、滑りがよくなり手肌にもやさしい感触になります。
使う時は、赤ちゃんの肌に合うか少量で試してから。香料の強いものは避けて、無香料・低刺激のものを選んでください。
パッチテストや、初めての商品を使う時は少しずつ。アレルギーが心配な場合は、専門の方に相談しておくのも◎。
ガスが溜まっている時は?くわしく知りたいです
お腹が張って苦しそうな時こそ、「の」の字マッサージと「両足をひざに寄せる動き」が活躍します。
強く押さず、やさしくゆっくり。動きながら、赤ちゃんの様子を観察してあげてください。
泣いてしまったらすぐに中断を。抱っこと声かけに切り替えて、赤ちゃんを落ち着かせてあげましょう。
毎日続けないと意味がない?頻度の目安や注意点を教えてください
毎日やる必要はありません。気が向いた時に、できる時にできるだけで充分です。
続けることより、「お互い気持ちいい時間」にすることが大切。義務感で続けると、親も子も疲れてしまいます。
「3日に1回くらいでも」と気楽に。赤ちゃんとの触れあいを楽しむ感覚で取り入れてみてください。
暮らしに取り入れるときの注意点はあるのでしょうか?気をつけるポイントを知りたいです
強い不調や気になる症状がある時は、専門家にご相談ください。日々の心地よさを基準に、無理のないペースで取り入れることが、長く続けるコツになります。
触れあいの時間で、お腹も心も育てる、毎日のやさしいコツ

赤ちゃんのお腹マッサージは、「親子のふれあいタイム」そのもの。
- あたたかい手のひらで、おへその上にそっと
- 時計回りに「の」の字をやさしくなぞる
- 授乳・食後すぐ・機嫌が悪い時は避ける
- 強く押さず、皮膚の表面をなでるくらいで
「自分の手で、誰かの役に立てたら」
その気持ち、本物にしませんか。
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この記事を書いた人
武田 貴美江
セラピスト歴は27年以上。腸セラピーサロン「緩(ゆるり)」を開業し、これまで8,000人以上の健康をサポート。腸セラピスト養成講座では150人以上の腸セラピストも育成。著書に『神秘の小腸力』があります。SNSでは腸に関する情報も発信中✉️✨










