
朝、トイレでうまくいかないまま家を出る。そんな日が続くと、一日じゅうお腹が気になってしまいますよね。
薬に頼るのは少しためらうけれど、何か自分でできることはないだろうか。
この記事では、お腹・手・足にある便秘のツボの位置と押し方を、やさしくたどっていきましょう。
道具もいらず、今夜からそっと試せるものばかりです。
読み終わるころには、自分のお腹とのんびり付き合うヒントが、きっと見つかっているはずです。
便秘のツボとは?お腹・手・足の位置でまず知っておきたい基本

はじめに、便秘のツボがどんなものなのかを、ざっくりつかんでおきましょう。
全体像が見えると、押すときの安心感がぐっと変わってきます。
名前はむずかしそうでも、覚えておきたいのはほんの数か所だけ。
- ツボ押しが便秘ケアで親しまれる理由
- ツボを押すときの基本のコツ
ツボ押しが便秘ケアで親しまれる理由
ツボとは、昔から体の調子を整えるために大切にされてきた、体の上のポイントのこと。
便秘のツボも、お通じのリズムを整えたいときのセルフケアとして、長く親しまれてきました。
お腹は、緊張やストレスがあらわれやすい場所だと言われています。
だからこそ、やさしく触れて力をぬく時間そのものが、心地よさにつながるのではないでしょうか。
道具も薬もいらず、自分の指先だけでできる手軽さが、いちばんの魅力でしょう。
ツボ押しも、その「自分をいたわる時間」のひとつとして、肩の力を抜いて始めてみてください。
お腹が気になるとき、そっと手を当てるだけでも、なんだかほっとするもの。
その延長線上にあるやさしい習慣だと考えると、気負わず始められます。
ツボを押すときの基本のコツ
力いっぱい押せばよい、というものではありません。
大切なのは、「気持ちいい」と感じるやさしい強さで、ゆっくり押すこと。
- 息を吐きながら、3〜5秒かけてゆっくり押す
- 気持ちいいと感じる強さでとめ、ふっと力をぬく
- 1か所につき5回ほどをめやすに、くり返す
- 呼吸はとめず、リラックスした姿勢で
強く押せば早く変わる、というものでもありません。
むしろ、やわらかい刺激のほうが、体はほっと力をぬいてくれるもの。
痛いほど押すのは逆効果なので、やさしく向き合うのがコツです。
テレビを見ながらでも、おやすみ前のふとんの中でも、気軽に取り入れられます。
「ながら」で続けられるくらいの気軽さが、習慣にするいちばんの近道でしょう。
便秘におすすめのお腹のツボの位置と効果的な押し方のコツ
まずは、いちばん分かりやすいお腹のツボから見ていきましょう。
お腹は腸に近いぶん、自分の手でいたわっている実感を持ちやすい場所です。
慣れてくると、「今日はこのあたりが少し硬いかな」と、自分の調子に気づくきっかけにもなります。
毎日同じ場所に触れることが、体の小さな変化に気づく目になってくれるのでした。
- おへそ周りの代表的なツボ
- 下腹と、ツボの位置のまとめ
おへそ周りの代表的なツボ
お腹で覚えておきたいのが、天枢(てんすう)というツボ。
おへそから左右に指3本ぶんほど外側にあり、お通じのケアでよく知られています。
もうひとつ、天枢のさらに下、指3本ぶんほど下がったところにあるのが大巨(だいこ)。
大巨は、お腹の張りが気になるときに、そっと触れてみたいツボのひとつです。
どちらも、息を吐きながら両手の指でやさしく押してみてください。
左右の天枢を、中指でそっと包みこむように押すと、自然と呼吸も深くなっていきます。
お腹がふんわりゆるむような、心地よい感覚を目安にするとよいでしょう。
朝起きてすぐ、ふとんの中で押すのを習慣にしている方も多いもの。
下腹と、ツボの位置のまとめ
おへその下、指4本ぶんほど下がったところには関元(かんげん)というツボもあります。
冷えが気になる方にも親しまれている場所。
指で強く押すというより、手のひら全体でじんわり温めるように当ててみてください。
位置を表にまとめておくので、押すときの目安にしてください。
| ツボ | 位置のめやす | 押し方 |
|---|---|---|
| 天枢(てんすう) | おへその左右・指3本ぶん外 | 両手でやさしく |
| 大巨(だいこ) | 天枢の下・指3本ぶん下 | 息を吐きながら |
| 関元(かんげん) | おへその下・指4本ぶん下 | 手のひらで温めるように |
場所は、あくまで指の本数を目安にしたおおよそのもの。
「このあたりかな」とやさしく探りながら、心地よいところを見つけてみてください。
手・足にある便秘のツボの位置とやさしい押し方のポイント

お腹だけでなく、手や足にもお通じのケアで親しまれるツボがあります。
外出先やデスクでもそっと押せるので、覚えておくと便利でしょう。
お腹を出しにくい場所でも、手や足ならさっとケアできるのが心強いところ。
- 手のツボ!合谷(ごうこく)
- 足のツボ!三陰交(さんいんこう)・足三里
手のツボ!合谷(ごうこく)
手で覚えておきたいのが、合谷(ごうこく)。
親指と人差し指の骨が交わる、少しくぼんだあたりにあります。
押すと少しズーンと響く感じがあれば、そこが目印になります。
反対の親指で、心地よい強さでゆっくり押してみましょう。
体のさまざまな不調のケアで知られ、すきま時間に押しやすいのがうれしいところ。
仕事の合間や移動中など、まわりに気づかれずにそっと押せるのも、手のツボのよさでしょう。
足のツボ!三陰交(さんいんこう)・足三里
足にもいくつか親しまれているツボがあります。
内くるぶしから指4本ぶんほど上にあるのが三陰交(さんいんこう)。
ひざのお皿の下、外側のくぼみから指4本ぶん下が足三里(あしさんり)です。
どちらも、親指の腹でゆっくり円を描くように押すと、心地よく刺激できます。
三陰交は冷えが気になる女性にも、昔から親しまれてきたツボ。
むくみが気になる日に、足首をいたわるついでにそっと押す方も多いものです。
足三里は、胃腸の調子を気づかうときに知られるツボで、旅のお供にもよいと言われてきました。
どのツボも、あくまで心地よさが目安。
強く押しすぎず、リラックスして向き合うのがいちばんです。
便秘のツボ押しとセルフ腸もみで毎日のお腹のリズムを整える

ツボ押しは、それひとつでも心地よい習慣になります。
そこにセルフ腸もみを組み合わせると、お腹と向き合う時間がいっそう豊かになるでしょう。
ツボとお腹をいたわるひとときは、忙しい一日の中の小さなひと休みにもなるでしょう。
- ツボ押しで気をつけたいこと
- セルフ腸もみと組み合わせる
ツボ押しで気をつけたいこと
気軽にできるツボ押しですが、いくつか注意したい場面もあります。
- 食後すぐや、おなかがいっぱいのときは控える
- 妊娠中の方は、三陰交や合谷など刺激の強いツボを避ける
無理は禁物です。
そして、お通じの不調が続くときは、セルフケアだけに頼らないでください。
セルフ腸もみと組み合わせる
ツボを押してお腹がゆるんだら、そのまま手のひらでお腹をやさしくなでてみましょう。
おへその周りを時計まわりに「の」の字を描くようになでるだけでも、心地よいものです。
手のひらを少しこすって温めてから当てると、よりほっとした感覚を味わえます。
やり方は腸もみとは?の記事でくわしく紹介しているので、あわせて読んでみてください。
こうしたお腹のケアをもっと深く学びたい方は、腸セラピストの資格とは?ものぞいてみてください。
便秘のツボと押し方に関するよくある質問
最後に、便秘のツボについてよく寄せられる質問にお答えします。
ツボを押せば便秘はすぐ良くなるのでしょうか?日常で気をつける点があれば知りたいです
すぐに変化を求めるより、心地よい習慣として続けることを大切にしてみてください。
「押したらすぐ変化が出る」ものではなく、「お腹に向き合う時間を持つ」こと自体に意味があるセルフケア。気持ちよいと感じる日も、なんとなく感覚が掴めない日もあります。それも含めて、自分のお腹との対話を楽しむ気持ちで取り入れてみてください。
いつ押すのがおすすめなのでしょうか?タイミングの目安が知りたいです
体がリラックスしている、おやすみ前やお風呂上がりがおすすめ。
朝に押して、一日のはじまりにお腹を目覚めさせる、という方もいます。
自分の生活リズムに合わせて、続けやすい時間を選ぶのがいちばんでしょう。
毎日押しても大丈夫なのでしょうか?頻度の目安や注意点を教えてください
心地よい強さであれば、毎日のセルフケアとして続けても問題ありません。
ただし、その日の体調に合わせて、無理のない範囲で行いましょう。
とくに「強く押せば押すほど良い」というのは誤解。痛気持ちいい、と感じる範囲を超えて力をかけてしまうと、皮膚や筋肉を傷めるおそれもあります。気持ちよい強さは、その日の体調や時間帯でも変わるので、毎回「今日のいい感じ」を探りながら行うのがコツです。
妊娠中でもツボを押していいですか?暮らしに取り入れたいので教えてください
妊娠中は刺激を避けたいツボもあるため、自己判断は控えてください。
ツボ押しと腸もみ、どちらがいいですか?くわしく知りたいです
どちらが良い・悪いではなく、組み合わせるのがおすすめ。
ツボでお腹をゆるめてから腸もみをすると、より心地よく感じられるでしょう。
朝はツボ押しでお腹をやさしく起こし、夜は腸もみでゆったり整える、というように時間帯で使い分けるのも一つの方法。「ツボ押しは1分」「腸もみは3分」など、短い時間で構わないので、組み合わせて続けると、自分なりのリズムが育っていきます。
便秘のツボ押しを習慣にして、お腹とやさしく付き合っていく

ここまで、便秘のツボの位置と押し方をたどってきました。
大事なところを、最後に振り返ります。
- 便秘のツボはお腹(天枢・大巨・関元)・手(合谷)・足(三陰交・足三里)に
- 押し方は気持ちいい強さで、息を吐きながらゆっくり
- セルフ腸もみと組み合わせると、お腹のケアがより豊かに
つまり、便秘のツボは、お腹とやさしく付き合うための小さな習慣だということ。
すぐに変化が出なくても、あせらず続けることが、なによりのコツなのでした。
「自分の手で、誰かの役に立てたら」
その気持ち、本物にしませんか。
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この記事を書いた人
武田 貴美江
セラピスト歴は27年以上。腸セラピーサロン「緩(ゆるり)」を開業し、これまで8,000人以上の健康をサポート。腸セラピスト養成講座では150人以上の腸セラピストも育成。著書に『神秘の小腸力』があります。SNSでは腸に関する情報も発信中✉️✨








